グラボではなくマザーボード側のHDMI出力に挿す理由

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通常、HDMIをマザーボードのHDMIポートに接続することはおすすめされません。理由は、内蔵GPU(iGPU)が優先され、グラフィックボードの性能が無視されるからです。ゲームや動画編集など、GPU性能を活かす用途では、グラボ側のHDMIポートに接続するのが原則です。

ただし、生成AI系の用途では話が変わります

近年、生成AI系のソフトウェアをローカルで実行するために、グラフィックボードを利用するケースが増えて来ています。
その場合、GPUの性能も重要ですが、VRAMの空き容量が無いとソフトウェアが実行出来ないことが有るので、VRAMの空き容量確保が前提条件になります。

一番良いのは物理的にVRAMを増やすことですので、お金があれば大容量のVRAMが搭載されたグラフィックボードと、そのボードを駆動出来る構成のPCを用意すればよいです。

次にVRAMを使っているソフトのうち、停止出来るものを起動しない設定にする方法が考えられます。

ただWindowsはGUIのOSですので、起動するだけでVRAMを消費してしまいますので、CUIで操作出来るOSに切り替える方法が考えられます。

今どきのPCとは、操作性が全く変わってしまって、一般的な実用性はかなり難アリなPCになってしまいます。

GUIを使いながら、グラフィックボードのVRAMを消費しない方法があると、この問題が解決出来ます。

グラボではなくマザーボード側のHDMI出力に挿すことで、iGPUとVRAMの代わりにメインメモリが消費され、グラフィックボードのリソースを特定のソフト(生成AI)に集中することが出来ます。


上記のスクリーンショットで、VRAMの消費量は「1MiB / 12288MiB」で、GPUを利用しているプロセスは「No running processes found」とのことです。

ちなみに、WindowsPCで実行した結果が以下のような結果になります。

こちらのVRAM消費量は「840MiB / 12282MiB」で、プロセスは多量に実行していることが確認出来ます。

ゲームを行う場合はグラフィックボード側のHDMIを利用するべきですが、生成AIなどのソフトウェアを扱う場合はマザーボード側のHDMIを利用するとメリットがある場合もあります。HDMIの差し替えだけですので簡単に試すことが出来る点がお手軽で良いと思います。

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