今回読み返したのは、改定新版Cプログラミング診断室。
C言語の本ですが、「良いコードとは何か」「保守できるとはどういうことか」という観点では、
C#を含む現代言語にもそのまま通用する話が多く含まれています。
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C#でもそのまま使える概念
本書を読みながら、「これはC#でも完全に有効だな」と感じたポイントを整理すると、次のようになります。
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メソッドは短く保つ(目安:100行以内)
→ 処理の流れが一目で追えるサイズに分割する意識は、C#でも極めて重要。 -
メソッドの意図をコメントで説明する
→ 何をしているかではなく、なぜそれをしているかを書く。
コードを読む未来の自分(や他人)へのメモ。 -
一貫性のある命名規則を使う
→ 無闇な省略形を使わない。cnt,tmpの多用は、可読性を確実に下げる。 -
マジックナンバーを使わない
→constやstatic readonlyに名前を与えることで、
数値に「意味」を持たせる。 -
何度も出現するコードはサブルーチン化する
→ コピペは「将来のバグ生成装置」。
修正箇所が1か所になるだけで、保守性は劇的に向上する。 -
GOTOによるエラーハンドリングの考え方
→ Cのgoto error:は、
現代ではtry / catch / finallyに相当する発想。
後始末を1か所に集約する という思想自体は、今も変わっていない。
さいごに
「Cの古い作法」として切り捨てられがちな内容ですが、
改めて読むと、
「良いコードを書くための原則は、月日が経過しても変わらない」
ということを再確認できる一冊でした。

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