DeskMeet B660をACアダプタ化してみる。

DeskMeet コンピュータ

ATX電源をACアダプタ化するパーツと120Wの汎用ACアダプタを入手しました。DeskMeet B660に取り付けて使えるか実験してみます。

まずは現状の確認
部品構成
CPU: Intel Celeron G6900
MB: ASrock DeskMeet B660
MEM: DDR4 8GB x 2
SSD: M.2 x 1 SATA x 1
GPU: NVIDIA GTX1630
PSU: ATX550W電源(DeskMeet付属)

室温:22度

消費電力・CPU温度
IDLE: 57W 41.5度
CINEBENCH R23: 73.5W 53度(マルチスコア:2283pts)
FFXVベンチ: 127W 53度 (スコア:3224)

消費電力が120Wを超えてしまいましたので、AfterBurnerでグラフィックボードのPOWER LIMITを100%から60%に下げてみます。
あと外付けSSDを接続していたので外します。

消費電力・CPU温度
IDLE: 54.0W 41.5度
CINEBENCH R23: 72W 53度(マルチスコア:2383pts)
FFXVベンチ: 100W 53度 (スコア:2822)

設定を絞って消費電力を下げましたが、余裕がない状態ですのでACアダプタ化は厳しいですが実施してみます。


CPU用の電源のピンが半分足りませんが起動しましたのでベンチマークを実行してみます。

消費電力・CPU温度
IDLE: 45.0W 38.0度(ベンチマーク後42度)
CINEBENCH R23: 66W 53度(マルチスコア:2374pts)
FFXVベンチ: 100W 53度 (スコア:2851)

電源ユニットを外した場所が、ぽっかりと空いた状態で風通しが良いおかげでIDLE温度が下がりました。また、IDLEの消費電力も下がっていますがこちらはACアダプタ化の恩恵だと考えられます。
CINEBENCHのスコアが同程度で消費電力が下がっていますので、こちらも良好な結果と言えます。
FFXVベンチはスコアが同程度で消費電力変化も同程度となりました。
また、IDLE温度が下がったように見えましたがベンチマーク後の温度は42度ですので、起動直後のみ温度が低下しているだけで常用する場合のIDLE温度はACアダプタ化でも変化はなさそうです。

結果としてACアダプタ化でCPU温度は概ね同程度でIDLEの消費電力が減少したことになります。
ただグラフィックボードの性能を下げてまでACアダプタ化をしていますので、それに見合った結果とは言い難いのが残念です。

追記20230404

FFXVのベンチマークを回すにはG6900では能力が不足しているようで、ベンチ中CPUの負荷は全開ですがGPUの方は余裕があり、GPUを使いきれていない状態でした。CPU及びGPUを限界まで負荷をかけるテストをしているわけでは無いのでトータルの消費電力はもう少し高くなると思われます。そういった観点から言っても120WのACアダプタでG6900+GTX1630の組み合わせは厳しいといえます。グラフィックボードをもっと下のクラス(GT1030など)やCPU内蔵GPUにするのが現実的だとは思いますが、DeskMeetのPCIeが使えるという利点を生かすことが出来なくなります。なかなか悩ましい問題です。

 

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