Ubuntu20.04でGIMPのスマート消去(resynthesizer)プラグインを使うべくflatpakからGIMPをインストールしgithubからソースコードを頂戴してインストールしました。
しかし、自分がWindows版のGIMPで使っているスマート消去とGUI見た目が違います。私が使っているスマート消去はGUIの選択肢が少なくシンプルな作りになっています。調べたところWindowsで使っているスマート消去は古いバージョンのだったようです。
古いバージョンのソースもダウンロード可能でしたので、インストールしてみたいと思います。
wget https://www.logarithmic.net/pfh-files/resynthesizer/resynthesizer-0.16.tar.gz --no-check-certificate
tar xvfz resynthesizer-0.16.tar.gz
cd resynthesizer-0.16
sudo apt install libgimp2.0-dev
make
(makeするにあたり環境によってライブラリをインストール必要があるかもしれません。)
個人用のカスタマイズなのですがオプションを10pxに決め打ちしたフィルターにします。
cp smart-remove.scm smart-remove-direct.scm
vi smart-remove-direct.scm
(define (script-fu-smart-remove img layer corpus-border)
を以下のように変更
(define (script-fu-smart-remove-direct img layer)
(channel (car (gimp-selection-save dupe)))
の次に以下の行を挿入
(corpus-border 10)
(script-fu-register "script-fu-smart-remove"
"<Image>/Filters/Enhance/Smart remove selection..."
を以下のように変更
(script-fu-register "script-fu-smart-remove-direct"
"<Image>/Filters/Enhance/スマート消去10px"
以下の行を削除
SF-ADJUSTMENT "Radius to take texture from" '(100 7 1000 1.0 1.0 0 1)
scriptディレクトリとplug-insディレクトリにインストールします。
cp resynth ~/.var/app/org.gimp.GIMP/config/GIMP/2.10/plug-ins
cp *.scm ~/.var/app/org.gimp.GIMP/config/GIMP/2.10/scripts
GIMPを起動するとメニューの「フィルター」→「強調」の中に「スマート消去10px」という項目が出来上がります。実行するとダイアログウィンドウが表示せずに即フィルターが実行されます。
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