WSLの覚書

コンピュータ

Windows11にWSL2をインストールしたので使いかたを調べてみました。

はじめに

WSLWindows Subsystem for Linuxの略で、Windows上で動くLinuxです。CUIベースのLinuxがWindows内で動作しており、ターミナルなどを介して外部のサーバーにアクセスするようなイメージでした。最近のWSLではLinuxのGUIアプリが実行出来たり、自分は導入していませんがDockerのコンテナを導入することで色々な環境を簡単に試すことが出来たりと、WindowsのDesktop環境をLinuxで拡張するような感じになります。
WindowsのPCでありながら、豊富なLinuxのコマンド群を実行可能であり、Windowsには先進的なPowerShellがありこれはこれで面白いのですが、Linuxではbashなどの伝統的なShellが使える点、過去から蓄積されたノウハウが利用でき点なども魅力的です。

バージョン確認

wsl --version

更新プログラムの確認

wsl --update

オンラインからダウンロード可能なディストリビュージョン一覧を取得

 wsl -l -o
インストールできる有効なディストリビューションの一覧を次に示します。
既定の分布は ' * ' で表されます。
 'wsl --install -d <Distro>'を使用してインストールします。

  NAME                                   FRIENDLY NAME
* Ubuntu                                 Ubuntu
  Debian                                 Debian GNU/Linux
  kali-linux                             Kali Linux Rolling
  Ubuntu-18.04                           Ubuntu 18.04 LTS
  Ubuntu-20.04                           Ubuntu 20.04 LTS
  Ubuntu-22.04                           Ubuntu 22.04 LTS
  OracleLinux_7_9                        Oracle Linux 7.9
  OracleLinux_8_7                        Oracle Linux 8.7
  OracleLinux_9_1                        Oracle Linux 9.1
  openSUSE-Leap-15.5                     openSUSE Leap 15.5
  SUSE-Linux-Enterprise-Server-15-SP4    SUSE Linux Enterprise Server 15 SP4
  SUSE-Linux-Enterprise-15-SP5           SUSE Linux Enterprise 15 SP5
  openSUSE-Tumbleweed                    openSUSE Tumbleweed

ディストリビュージョンのインストール

wsl --install -d <ディストリビュージョン名>

同じディストリビュージョンを複数インストールは出来ないみたいです。(エクスポートインポートで代替)

ターミナルからUbuntuに接続

新規タブのアイコン(下向き三角)をクリックしUbuntuを選択

ディストリビューションを指定して実行

wsl --distribution <Distribution Name> --user <User Name>

イメージファイルのデフォルトの保存場所

Ubuntu22.04LTSのイメージファイルはC:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Packages\CanonicalGroupLimited.Ubuntu22.04LTS_79rhkp1fndgsc\LocalStateext4.vhdxがありました。
ファイルの移動する場合はファイルを直接操作するのではなく、エクスポート削除インポートをする必要がありそうです。

ディストリビュージョンのエクスポート

wsl --export Ubuntu-22.04 e:/Ubuntu-22_04_export.tar

ディストリビュージョンのインポート

wsl --import Ubuntu-22.04-pytorch e:/wsl e:/Ubuntu-22_04_export.tar

ディストリビューションの名前を変えてインポートすることでディストリビューションの複製環境を作ることが出来るようです。

ディストリビュージョンの一覧

wsl -l -v
(base) PS C:\Users\karet> wsl -l -v
  NAME                    STATE           VERSION
* Ubuntu                  Stopped         2
  Ubuntu-22.04            Stopped         2
  Ubuntu-22.04-pytorch    Stopped         2

ディストリビュージョンの停止

wsl -t ディストリビュージョン名

ディストリビュージョンの削除

wsl --unregister ディストリビュージョン名

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