注)この記事の内容は2019年のもの2023年現在のStoreMIとは異なります。
VR用のPCのマザーボードをAMD B350からB450に入替ました。
リリースから大分時間が経過していますのでB450マザーボードの価格もかなり、こなれていますので購入に踏み切りました。
個人的にB350をB450に入れ替えた理由はともかくとして、B450ではStoreMIというストレージを高速化するソフトウェアが無料で使えます。
聞くところによるとそのソフトを導入したHDDのベンチマークスコアがSSD並みの速度になるらしいので試してみました。
ダウンロード
以下のサイトからダウンロード
インストール
「Next」をクリック
「I Agree」をクリック
「Next」をクリック
Javaのランタイムをインストールするかの問い合わせ。「はい(Y)」をクリック
「インストール(I)」をクリック
「OK」をクリック
「閉じる(C)」をクリック
「Next」をクリック
「Finish」をクリックするとPCが再起動します。
設定
今回はHDDとSSDにStoreMIを新規に割り当てます。
「New Non-Bootable StoreMI」をクリック
Drive0 SSDをFastにDrive0 HDDをSlowにチェックをつける。
「OK」をクリック
「Change Settings」をクリック
Drive4にチェックがついている状態で「Modify」をクリック
Drive Type:をVirtual SSDを選択DRAM cash: 2G Casheを選択し、物理メモリからキャッシュを割り当てる。
「OK」をクリック
これでStoreMIディスクが作成されました。
以降はWindowsのディスクマネージャでStoreMIのパーティションの割り当てとフォーマットを行う。
ベンチマーク
SSD単体
HDD単体
StoreMI
プログラムのインストール場所の変更
StoreMIで高速化の恩恵を受けるため既存のソフトウェアのインストール先を変更します。
「設定」→「アプリ」
アプリを選択すると「移動」をクリックし変更する。(移動が表示されないアプリもある。)
STEAMのゲームのインストール場所の変更
同じくSTEAMのゲームのインストールフォルダも変更します。
以下のサイトを参考に実施しました。
感想
ベンチマークのスコアはなかなか凄い結果となりました。
では、体感で本当にSSD並みの速度になったかというと正直ベンチマークのスコア程ではないと感じました。
ただしHDDを使っている感覚では無く確実にSSDよりの使用感です。何故もっと大容量のHDDで構成しなかったのか悔やまれるほどのレスポンスです。
すこし気になる点は、StoreMIを構成するSSDとHDDは、単体のドライブとしては認識しない為、どちらかのハードウェアが故障するとドライブ全体のデータがロストしそうですので、定期的にバックアップが必要だと思います。
データの保存用にするには少し難がありますが、ある意味インストールメディアがバックアップとなるアプリケーションやゲームのインストールする場所としては大容量と高速化の恩恵が大きい用途だと思います。
また、ベンチマークを実行時CPUの負荷が大きくなっていましたので、有る程度CPUの処理能力に余裕が必要で有る点です。
逆にいえばCPUやメモリ、SSDの能力を総合的に活用することでシステム全体のパフォーマンスを向上させるソフトウェアなのではないかと思います。
パーツ交換でどこまで性能向上するか試してみたくなる面白いソフトだと思います。
追記
20230508現在StoreMIは使っていません。StoreMIはSSDとHDDでSSHDのような特性を獲得する機能ですが、大容量のSSDがお求めやすくなったおかげで、筆者的には必要がなくなったことが理由です。
ただ、1TBぐらいの作業スペースがあれば十分だったのですが、最近は1TBでも手狭になってきました。再びStoreMIを試してみようと思ったところ、筆者のWindows11のインストールされたPCではうまくインストールすることが出来ませんでした。メインPCですので、OSが起動できない状態では困るので、システムの復元を使って数日前の状態に戻すことにしました。復元は成功し事なきを得ましたが、久々にシステムの復元のお世話になり、かなり焦りました。
とりあえず、SSDとHDDでストレージの領域が確保されていますので、Windowsの記憶プールを使ってみました。SSDとHDDの組み合わせで「シンプル(回復性無し)」で作成したため、基本的にSSDとHDDをひとまとめで同じドライブとして扱える以上のメリットは無いですが、しばらくこのセッティングで使ってみたいと思います。
あと、HDDのレスポンスが悪いのでHDDの電源を落とす時間を0にセットしたところ結構良い感じになりました。
StoreMIが疑似的にSSHDを作る機能だとすると、記憶プールはソフトウェアRAIDだと考えられます。物理ストレージの数を増やすことで、冗長性(回復性)と速度を高めることが出来ますので、NASやファイルサーバーで高速LANを構築すると面白いと思います。
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