Windows10はmDNSでファイル共有が楽に構築出来るようになっていた話

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複数PCがあるのでファイル共有をしているのですが、DHCPとファイル共有などのサーバーサービスは相性が良くないです。
せっかくDHCPでIPアドレスの管理から逃れられたのに、ファイル共有をするPCだけ固定IPを割り当てる必要が出てきます。

アクセスする目的地のIPアドレスがDHCPでころころ変わると、クライアントPCからアクセスすることが難しくなるので、設定が面倒ですが仕方がないです。

今回もIPアドレスを固定することにして、ルーターのDHCP設定にMACアドレスに対応して固定のIPアドレスを払い出す機能があったので、その機能をを使いクライアントのPC側はDHCPのまま毎回同じIPアドレスが割り当てるようにします。

これでIPアドレスで共有フォルダにアクセスすることは出来るようになりますが、出来ればコンピュータ名でアクセスできるようになると使いやすいです。そうなりますとIPアドレスとPC名を変換する名前解決の仕組みが必要になります。本格的にDNSを立ち上げるのは大げさです。手間はかかりますがクライアントPCのhostsファイルをセットしてあげようと思ったのですが、特別何もしていないWindows11(Windows10)からpc名で共有フォルダを開くことが出来ました。※1

調べてみたらWindows10では標準でmDNS(マルチキャストDNS)という機能で名前解決をしてくれるみたいです。mDNSという言葉は目にしたことがありましたが自分には関係のないテクノロジだと思いスルーしていました。仕組み自体はローカルでつながっているコンピュータに対しPC名を問い合わせてmDNSにPC名とその時割り当てられているIPアドレスを登録する仕組みらしいです。ネットワークの負荷的にどうかと思いますが、DHCPなどで運用されている小規模なネットワークで使う分には、DNSの登録が自動化されるので、かなり利便性が高いとおもいます。そういえば最近のネットワークプリンタのセットアップでIPアドレスの設定が無い手順書を見て、これで使えるのが不思議に思った経験があります。この方法で問題なく動作するのであれば、事前に行った固定IPを割り当てる必要もないですし、hostsなどで名前解決の設定からも解放されます。

ちなみにmDNSに登録される名前は「コンピュータ名.local」という名前で登録されますが、コンピュータ名のみでも名前解決をししてくれるようです。。ただいWindows11のnslookupでは名前解決をしてくれないのは不便に感じます。※2

また、UbuntuのDesktop版もmDNSのパッケージがデフォルトでインストールされているようですので、昔ながらのIPアドレスの設定作業は過去のものになったのかもしれません。

逆にネットワークの設定でプライベートとパブリックの切り分けが重要になってきます。自宅や会社などプライベートな環境ではファイル共有は便利ですが、FreeWifiなどのパブリックな環境でファイル共有は大変危険です。外部に持ち出す可能性のあるPCはパブリックの設定でファイル共有機能は使わないほうが良さそうです。逆にファイル共有の設定をしたのにコンピュータ名が見つからないなど上手く動作しない場合は、このネットワークの設定がパブリックになっていないか確認すると良さそうです。

※1そのまた昔TCPでないプロトコルでファイル共有していた時代はこのようなことも出来ましたが
※2nslookupで確認できていればもっと早くmDNSの存在に気が付いたのに。nslookupはダメですがPINGは名前解決してくれます。

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